多くの人が勘違いしているカモ?

こんにちは、佐藤です。

 障がい者支援に携わっていると勘違いしているのでは?と 
思ってしまうことがあります。

 それは、社交性と社会性です。

 

「おはようございます」「お先に失礼します」

「こんにちは」「ありがとうございます」などの

あいさつは社会性です。

笑顔をみせる、やわらかい口調などが社交性です。


そして、人と人の間で優先されるのは、社交性より社会性です。

なぜならば、社会生活の基本だからです。

ですが、時として、ことばのある障がい者に
社会性よりも先に社交性を求めがちです。

私の事業所にある利用希望者が来られました。

私の事業所の工賃よりもはるかに高い給料を

もらって張り切っていたのですが、あることを

きっかけにそこを退所したというのです。

そのあることとは、「笑顔がたりない」と

事業所の職員に言われ続けたことです。

ちなみに、その事業所の仕事は接客業です。

社交性だけを求められたのです。

その利用者さんはお会いしたとき、
確かにぶっきらぼうでしたが、
小さな声ではっきりと挨拶をされていました。

そこで、私たちは、社交性ではなく社会性を
高める支援をしました。

具体的には、日常の作業や生活のなかで、

「ありがとう」や「失礼します」とはっきりと

言うことです。

職員が率先して言うことで、利用者さんもそれに

ならうようになりました。

そして、そのことばが言えたときには

「いまのはステキですね」「さすが社会人だね!」

と、そのことば、その行為を認めることばをかけ続けました。

そうするうちに、「おはようございます」「お先に失礼します」

「こんにちは」なども自然にはっきりと口調でいうことが

できるようになりました。

すると、先の利用者さんも笑顔をみせるようになりました。

出張販売では、笑顔で「いらっしゃいませ」が言えるよう

になりました。

わたしたちは、ことばのある障がい者に「できるはず」

と思ってしまいがちです。

ですが、たまたま問いかけにピッタリあったことばが

返ってきたとしても、理解しているとは限りません。

また、その場にふさわしいことばやしぐさがわかって

いるとは限りません。

社交性は経験がなければ、身につかないことも多々

あります。けれど、社会性は習慣として身につける

ことができるのです。

そして、これは障がい者だけではありません。

どこにでもある話ではないでしょうか。

まず、身につけるものは社会性です。

社会性があってこその社交性です。

もし、だれかに?と思うことがあったら、

私のこの話を思い出してください。

求めるのは、身につけるのは社会性です。

そこから、おのずと社交性もうまれてくるはずです。

今日のこの話が、あなたのお役にたてますように・・・

佐藤寿恵

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この記事を書いた人

佐藤寿恵のアバター 佐藤寿恵 施設長

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