こんにちは!ゆめゆめの佐藤です。
さて前回「親御さんの『気づき』が生む喜び」についてお伝えしましたね。
今日は その続きです。「福祉の道を選んで得たもの」についてお伝えいたします。
姉のひと言がきっかけとなり進んだ道。
姉への手助けから入ったこの道は、私にとって必然でした。それ以外の選択肢は何一つありませんでした。
ですので、私の学びは障がい者福祉施設を開設するためのものと周囲に断言していました。
高齢者福祉に比べ、志すひとが少ないことを知り、学びの仲間に「いっしょにやりましょう」と声をかけたこともたびたびありました。それほど私の意思は固いものでした。
こうして進んだ道ですが、思い通りにならないことも多々ありました。また、障がい者を誤解するひとが実に多く、そのたびに立ち止まらざるを得ません。
絶えず周囲に憤り、やるせない気持ちでいっぱいになり、限界かなと悩むこともありました。
そのような私ですが、この仕事も18年を過ぎました。現在は、仕事がとても面白くてやめられません。
それは、環境や支援者のはたらきかけによって、障がいをもつひとが変化・成長そして進化する様子が手に取るようにわかるからです。
自分の体力が許す限り、続けたいと考えています。そのためには、この18年間に身をもって学んだことを活かすことが何より大切です。それは、何よりも感情に流されないということです。
私たち人間は、どうしても感情により行動してしまいます。そのため、障がいのあるひとの親御さんや関わる人の気持ちをおしはかり、その気持ちに共感してしまいがちです。
姉を助けたいという気持ちがきっかけでこの仕事についた私自身、まさに感情による行動でした。
また、姉と志をともにしていたひとたちの話を聞いて、その気持ちをおしはかり、共感したのも事実です。
しかし、感情だけでの行動にはアチラコチラに障壁があったのも事実です。
そうです。ときには感情に流されず、冷静にものごとを俯瞰し、客観的に判断することが大切なのです。
この18年間で学んだ三つの大切なことがあります:
・支援に必要なのは、即時の判断。決断を先延ばしにしない
・感情での判断は、見たい結果のみを求めてしまう
・客観での判断は、たとえ意に沿わない結果であったとしても、結果そのものを受け入れ、次に進むことができる。
これらの学びは、福祉の道を選んだからこそ得られたものです。
いつでも、そしていつまでも忘れることなく研鑽を続けていきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
佐藤寿恵
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