ゆめゆめは3年目を迎えました!!

11月1日 それは、ゆめゆめのお誕生日です!!

そうです。

2年前の2020年11月1日にゆめゆめはスタートしました。

場所は、地下鉄南北線中島公園駅を最寄り駅とし、
窓から見えるパークホテルの前庭を「うちの庭」と呼び、
▲ブンイレブン ロー▲ン セイコー▲―ト などコンビニもいっぱい

という、中央区ならではのお楽しみに囲まれたビルの3階です!!

どうして、この場所を選んだのかというと・・・

このような立地では毎日活動するだけで、社会とのつながりを
もつことができるからです。

障がいをもつひとが、自分の好きなことや得意なことを仕事とし、
自分のペースでゆっくり、じっくり取り組むことでにっこり笑顔になる。

このような支援をすることをゆめゆめの使命、なにより私自身の使命とし、今日まできました。

これからも、使命は変わることはないでしょう。

そこで、あらためて私の思いと願いをお伝えします。

わたしが障がい者福祉を始めた理由

今から約20余年前のことです。

「退職してからでいいから こっちに来てほしい・・・」 姉から突然こう言われました。

  

当時 札幌で情緒障害児学級に通う甥は中学2年生
そして 私は40歳 地方公務員 A市在住 

「退職まで 20年もあるよ」と言う私に 姉は「それでも いいから・・・」と ポツリ

今まで 一度だってない 姉からの頼みごと ・・・ それであれば 答えは ひとつ

「うん いいよ」  私が 障がい者福祉に正面から向き合うことになった始まりです。

とにかく資格があればなんとかなるだろうと思い、私が持っている資格、
私が履修した専門科目でとれる資格を探しました。 

しかし、あらためて勉強しなければならないことが分かり、早速 通信教育を開始しました。

社会福祉士 精神保健福祉士のふたつの国家資格をとり、47歳で退職。 

障がい者福祉の世界へと進みました。

それから札幌で、移動支援や行動援護の経験を6年9か月する中、
姉や姉と志を同じくする仲間とともに事業所を開設するために法人を立ち上げました。

さらに3年の準備期間を経て、2014年4月指定障害福祉サービス事業所を開設しました。

場所は札幌市南区です。ここでは地域の人との交流の大切さを学ぶことができました。

ですが、まだまだ理想とする事業所には及ばず苦慮しておりました。

そこで、2020年3月、区切りをつけ2020年11月に中央区に新たな事業所を立ち上げました。

それが、就労継続支援B型事業所 福祉工房ゆめゆめ です。

中島公園そば、徒歩圏内には郵便局やたくさんの商業施設という立地が魅力です。

なぜならば、社会生活を送るためのコミュニケーションを自然に身につけることができるからです。

福祉工房ゆめゆめってどんなところ

【就労継続支援B型事業所の役割とゆめゆめの理念】

就労継続支援B型事業所には大きく二つの役割があります。

ひとつは、ゆっくり自分のペースで作業に取り組む場所であること。

そして、もうひとつは社会人として生きるための基本を身につける場所であることです。

こうした中で、福祉工房ゆめゆめでは、二つの姿勢を重視した支援をしています。 

・私たち支援者は、教えるひとではなく、どうすればよいのかをともに考えるパートナーであること。

・利用されている方たち、一人ひとりの困りごとを予測し、事前にこういう方法がありますよ!と実際にやってみせるパートナーであること。

 なぜなら、ともに考え、ともに働くことで、利用されている方は私たち支援者をパートナーと認め、
 信頼を寄せてくれるからです。

 すると、利用されている方は、どうしたいのか(願い)どうなりたいのか(夢)を安心して考えること
 ができるようになります。それを、自分のことばで表現することができるようになり、自然に行動でき
 るようになるのです。

【ゆめゆめで身につけることその1:コミュニケーション力】

ゆめゆめではまず最初に、社会人として何より大切なコミュニケーションを身につけます。

具体的には「おはようございます」「お先に失礼します」などのあいさつを中心とした「社会性」を身に付つけられるよう支援していきます。

 ゆめゆめでは日常の作業や生活のなかで「ありがとう」や「失礼します」とはっきりと言える環境を
 整えています。

 まずは私たち支援者が率先して実践。それを見ることで利用者さんもそれにならうようになります。

 そうするうちに、少しずつ「おはようございます」「お先に失礼します」「こんにちは」なども自然に
 はっきりとした口調でいうことができるようになります。

一方、こうした日常生活の基本と似たもので

・笑顔を見せる

・やわらかい口調 

 などに使われる「社交性」という言葉もあります。

多くの場合、我々周囲の人間は、真っ先に社交性を求めてしまいがちです。

ですが、実は「社会性」が身につかないうちに笑顔ややわらかい口調を期待しても、望んだ反応は得られないことがほとんどです。

なぜなら、「社会性」と「社交性」は似て非なるもので、社会性を先に身につけたあとでないと、社交性は発揮されないからです。

 ですから、まずは基礎コミュニケーション力とも言える社会性を習慣として身につけること。

 これができれば、おのずと社交性も身についてきます。

 私たちは、その場にあった「ことば」「ふるまい」を自然に身につけることができるよう「ことば」を
 大切にした支援をしています。

【ゆめゆめで身につけることその2:自己肯定感を育む仕事力】

私は障がいのある人の支援に携わって15年を過ぎました。

その中で、二つのことに気づきました。

 ・仕事が長く続かないと、悩んでいる人が多いことです。

・コミュニケーションで悩んでいる人が多いことです。

いずれの場合も、最初から本人にやる気がないわけでも、他者とのコミュニケーションがイヤなわけ
でもありません。本当は目一杯に仕事に打ち込んだり、他者との関わりを思いきり楽しみたいと思っ
ているんです。

しかし、ノルマのある仕事やマニュアルに沿った仕事だと、どうしてもそういった希望が叶わないこ
とも少なくありません。

そこで、ゆめゆめでは「好きなこと・得意なこと」を仕事にしてもらっています。

私たちは少人数制の事業所ですから、企業からの作業の委託などは受けていません。その分、自由な
アイディアと発想力で独自の商品やサービスをつくり、販売することを強みとしています。

利用者さん本人の好きなことや得意なことを仕事にすると、どんな変化がおこると思いますか?

それまでは単純作業や決められた作業工程に縛られて元気を失っていたのがみるみる回復!

快活さを取り戻し、目に輝きが戻ってきます。自分の好きなことが仕事になり、認められることが
本人の「自己肯定感」を育むんですね。

わたしの願いと思い

さて、障がい者福祉関係者がよく口にする「地域と交流しています」ということば、
あなたも聞いたことがあることでしょう。地域と交流するって素晴らしいことですよね。

でも、ここでちょっと考えてみてください。

地域と交流し、地域に支えられているだけでは、障がいのある人はその地域以外では生活できません。

そこから、一歩踏み出すことが大切です。

地域活動への参加はもちろんのこと、社会生活を自らのものにしようとする力をもつことが大切です。

ですが、学校や家庭だけでは身につけることが難しい側面があります。

たとえば、学校には様々な障がいをもつ生徒がいます。その特性にあわせての指導ですので、
一人ひとりに向きあうことが難しい場面が多々あることでしょう。

では、ご家庭ではどうでしょう。親子の関係ですので、「できるハズ」という思いから、
障がいのあるわが子をなかなか客観的にみることができないというのが現状ではないでしょうか。

ここで、さらに考えてみてください。

学校や家庭は、障がいのあるなしに関わらず、一人のひとの一生を支え続けることはできません。

見守ることはできるかもしれませんが、一人のひとが生涯、生活を続ける場所ではないはずです。

人は障がいがあってもなくても、社会のなかで生活していくものです。

たとえ、だれかの支援を受けることがあっても、一人のひととして生活することが大切です。

ですが、なかなか一歩を踏むだすことができずに足踏みをしているひとも多いことでしょう。

その後押しをするのが、福祉工房ゆめゆめです。

現在、ゆめゆめは、多くのお客様から支援・応援をいただいています。

利用者さんがつくった商品をお買い上げいただくという、わかりやすい「いいね!」だけではありま
せん。イベントで直接お会いしたり、お手紙のやりとりで応援することばをたくさん頂いています。

ゆめゆめを介していただくご家族以外の方からの支援・応援は、ゆめゆめを利用されている方の自尊心を高め、もっとやろう!という意欲を引き出しています。そして、その意欲は仕事だけではなく、生活のリズムを好転させ、利用されている方は全員がメリハリのある毎日をおくっています。 

 これからも、利用者さんとともにいろいろなことにチャレンジし、成長していくのがゆめゆめです。

 ぜひ、今後のゆめゆめの活動を楽しみに、そして応援していただけると幸いです。

 社会生活をおくるための基本となる社会性を身につけ、
  メリハリのある毎日をおくることを後押しする
    福祉工房ゆめゆめは そういう存在であり続けます。

2年前、ゆめゆめ開所を聞きつけたKSK・Iが贈ってくれた絵 宝物です!!
シェアしてくださると嬉しいです♪

この記事を書いた人

佐藤寿恵のアバター 佐藤寿恵 施設長

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