こんにちは、佐藤です。
私は、障がい福祉、なかでも障がい者就労継続支援の仕事をして、7年になります。
そのなかで、利用を希望する本人や家族からよく質問されることのひとつが、
「どんな仕事をしていますか」の仕事内容です。
私が携わる障がい者就労継続支援事業所の仕事内容は一般的種別では「手工芸」になります。
けれど・・・・
私は、「利用される方が好きなことや得意なことを仕事にしています。」と、お答えしています。
これは、ホント 本当のことなんです。
利用者さんは、自分が好きなことや得意なことを仕事にしているんです。
どういうことかというと・・・
私が実際にどうのように支援をしているかをお伝えするとお分かりいただけます。
支援1 これまで、どのような仕事をしてきたのか、家で何をして
過ごされているのかを利用者さんに教えていただきます。
支援2 利用者さんが、好きなことやしてみたいことをいっしょに
考えます。
支援3 1と2から、「これが利用者さんに向いているのでは?」と思う
ものにいっしょに取り組みます。
ここでは具体的な方法を提示し、いっしょに試すことが大事です。
たとえば、絵の場合は、線や丸を描いて、自分が得意とする方向(右から左なのか、
左から右なのか)を知ります。次に、その線や丸をいろいろな形に変化させていきます。
また、色を塗り、そこから何に見えるかを考え、形にすることもあります。
編物であれば、毛糸のように太い糸を使い、カンタンな編み方で、どんどん長く編みます。
それをぐるぐるとつなぎ合わせ、形にすることもあります。
支援4 こうして取り組んだ中で、面白かったもの、好きなものもっとやってみたいものをいっしょに考えます。
支援5 作り上げたものは支援者が手助けし、商品にします。
支援6 その商品をイベント等で販売します。
・自分が作り上げたものが商品になる。
・その商品をだれかが買ってくれる。
これは、自分がやったことへのいいね!です。
その売り上げは認められた証拠です。
この一連のつながりを利用者さんにどんどん伝えます。
利用者さんはお客様にお礼の言葉を必ず伝えます。
これが、私が携わる事業所の支援です。
どうして、このような支援をするのか?
それは、好きじゃない仕事は続けられないからです。 つらい、苦しい思いばかりの仕事は続きません。
事業所が提供する仕事を選んでいただくのではなく、利用者さんが何をするのかを決めることが大事なのです。
このように、自分で決めた仕事を続けていくと
・利用者さんが笑顔になります。
・仕事を休むことが全くなくなります。
認められたとの思いが、もっと認められたいとの思いに変化するのです。
そこで、私たちは次に進みます。
社会人としてふさわしい「ことば」「ふるまい」を日常の仕事の中で身につけることができるよう支援をしていきます。
ここまでの支援のすべてが、「好きなこと・得意なことを仕事にする方法」なんです。
でも、ちょっと、長くなってしまいましたね。
もっとすっきりとした説明ができるようになったら
また、ご紹介しますね。
佐藤寿恵
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