こんにちは 佐藤です。
今日は社会人であるとういうことを意識している利用者さんのお話をします。
出入りの業者さんからいただいたビジネスグローバリーフェア見学の日の前日のこと
明日はこれじゃなく、靴をはいてくる。と全員の前で宣言。
これとはサンダルのことです。
見学の日の朝、ワイシャツとスラックス、スニーカー姿でさっそうと現れました。
ビジネスだからワイシャツにしたとご満悦!
しかも出発前に襟元のボタンをはめるという力の入れようです。
会場に到着すると、出入りの業者さんに服装チェックをお願いしています。
ボタンダウンシャツだから襟先のボタンをとめ、襟元のボタンをはずすよう
アドバイス!をいただきました。
いただいたアドバイスに戸惑う利用者さん。
そこで、襟先ボタンをはめ、襟元ボタンをはずすのをお手伝いしました。
実は業者さんはいつも来所のたびに声をかけてくださる方で、利用者さんはそのスーツ姿に
社会人を見ているのです。うらやましい。かっこいい と憧れているのです。
フェア会場を後にしたとたん、どうだったと私に聞くのです。

社会人として立派だったよ。とのことばがけに利用者さんは小さくうなづいていました。
さて、わたしが関わる福祉工房ゆめゆめではことばを大切にしています。
支援のあらゆる場面のなかで、その場に適したことばかけ、とふるまいを考え、身につけることが
できるよう利用者さんはもちろん職員もいっしょに実践しています。
そうすることで、無理なく習慣として身につけることができます。
これは地域社会で生きる利用者さんたちにとっては大きな力になります。
それは、社会性の基本であるあいさつのことばを身につけることで、親や支援する以外の人に対して
その場に適したことばやふるまいが自然と出てくるからです。
そして、地域社会の中で、社会性のあるひとと認められるようになるからです。
このように、ゆめゆめでは、このように社会的コミュニケーションについて支援をしています。
けれども、服装についての支援はもとよりアドバイスをしたことはありません。
そうそう、振り返ってみるとその利用者さんは、確かにイベントなど、事業所の外にでる時には
それに適した服装をしていましたねぇ・・・
そうだわ!こういうこともありました。
出店時には売り子さんのエプロンをつけています。はじめは休憩時にも身につけていたのですが、
いつの間にか休憩時には外すようになりましたね。
仕事のオンオフをエプロンでつけているようです。
と、いうことは・・・
ビジネスグローバリーフェアはビジネスだから、スーツ姿のひとがたくさんいる。
自分もワイシャツとスラックス、サンダルではない靴で服装を整えなくては!と
誰に教えられるのではなく、自分で考えたたのですね。
ところで、身なりや服装は社会生活のなかではある種のコミュニケーションと言えますね。
まわりに不快感をもたれないこと、その場に適した服装をしていること
これらは、社会性からうまれた社交性といえるでしょう。
誰に教えられることなく、自分で考え、自分で実践する。
こうして利用者さんは社交性までも身につけたのです。
利用者さんは社会人としてのふるまいやことばづかいを身につけ、そこから羽ばたいたのです。
多くの方からいただいたご支援(いいね!)がその後押しになったことはいうまでもありません。
さて、明日はどんな服装かなぁ~
そして、次はどんな羽ばたきを見せてくれるのかぁ・・・
また、お伝えしますね。どうぞお楽しみにしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
佐藤寿恵
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